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> No.773[元記事へ]
その定数ですと、カソード抵抗を使ったほうは、差動増幅器としては完全ではありません。
アンバランスの大きさは、
(rp + RL) / ((1 + mu) * Rk) = (14.24 + 15) / ((1 + 16.15) * 39) = 0.044
となって、約4%もあります。
このアンバランス分は、どうも2次の高調波となって表れるようです。
ちなみに振幅2Vの歪率は、差動が 0.182%、カソード抵抗版が 0.311% となりました。
シミュレーションで歪率を調べる場合は、あまり入力を小さくしないほうがよいです。
ほぼ完全にスイングする程度か、その半分くらいの入力を与えたほうが、
計算誤差の影響が小さくなります。
また、この回路定数では、プレートの負荷抵抗が小さすぎると思います。
この動作点におけるプレート抵抗は14.24kΩですから、少なくとも33kΩ以上にすべきでしょう。
そうするとゲインが上昇し、歪率も下がります。
ただし、カソード抵抗版はアンバランスがさらに大きくなりますから、
歪率は悪化します。
振幅2Vの歪率は、差動が 0.154%、カソード抵抗版が 0.341% となりました。
アンバランスを下げたいなら、12AU7でなく、もうすこしμの大きな6DJ8や6AQ8あたりを使ってみてはどうでしょうか。
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